手術が必要となってしまったらとても不安ですよね。私たちは日々多くの手術を行っていますが、患者さんの多くは人生で数少ない経験のため様々な不安を抱かれます。そこで私たちは、安心して手術を受けていただくために、患者さんが納得されるまでメリットだけではなくデメリットもお伝えし、ご理解頂けるまで説明することも大切な診療のひとつと考えています。

脊椎・脊髄専門医

経験豊富な専門医が複数で術式などを検討します

手術の２週間前には全ての医師が参加する術前カンファレンスを行い、患者さんお一人お一人の手術を経験豊富な5名の専門医により、多角的に検討できることは群馬脊椎脊髄病センター外来部門の大きな特徴です。また合併症をお持ちで、他の診療科と連携する必要がある場合でも、榛名荘グループの専門医のサポートや、他の医療機関と連携する仕組みを整えています。豊富な経験と実績に油断することなく、どのような手術であってもチームでベストを尽くしていきます。

歯科衛生士

歯科衛生士が感染予防のため術前に口腔ケアを行います

【周術期口腔ケアのメリット】

周術期口腔ケアは国で推奨されています。

1.創部感染の予防

口腔内の歯垢1mg中には、1億以上の細菌が棲息しています。細菌数は口腔ケア後に減少するため、口腔内細菌による創部感染のリスクが著しく減少します。

2.術後肺炎の予防

手術後の患者さんの死亡につながる要因の一つに「誤嚥性肺炎」があげられます。 誤嚥性肺炎は主に口腔内細菌が肺に取り込まれることで起こるとされ、特に、 気管にチューブを挿入する全身麻酔の手術にはリスクを伴います。つまり、手術時に口腔内環境が整っていなければ口腔内細菌が術後肺炎の原因となってしまいます。

3.気管挿管時のトラブル回避

手術前に口腔内のチェックをすることで、歯の脱離等のトラブルを回避することができます。歯の脱離は誤飲することもあり危険を伴います。

• 創部感染の
  予防
• 術後肺炎の
  予防
• 気管挿管時の
  トラブル回避

その他、移植・人工物留置後の感染予防や口腔合併症の予防等あらゆるメリットがあります。