腰(腰椎)の外科

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腰(腰椎)の痛みしびれ外科の特長

体を支え動きを保つ重要な部位

腰椎は文字通り腰部に位置し、脊柱管という空間の中に、下肢を動かしたり、感覚を脳に伝えたり、排尿や排便を司る神経(馬尾神経)が通っています。腰に関する疾患には腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、変性すべり症や分離すべり症などがあります。腰は体重を支えながら体の動きを保つ場所で多くの負担がかかるため、さまざまな原因による腰痛が発生します。また神経の圧迫により下肢症状・排尿障害なども生じやすい部位です。

腰(腰椎)の外科の主な症状

  • 腰の痛み
  • 下肢の痛み
  • 下肢のしびれ
  • 腰の痛み
  • 下肢の痛み
  • 下肢のしびれ
  • 長く歩けない
    (間欠性跛行)
  • 下肢筋力低下
  • 排尿障害

患者さんのライフスタイルに合わせた治療を行います

症状は多様で、腰痛や臀部〜足の痛み・しびれなどが代表的ですが、排尿障害や下肢筋力低下をみとめている場合は手術必要なことが多いです。首(頚椎)や背中(胸椎)の病気と異なる点は、腰(腰椎)の場合は患者さんのニーズやライフスタイルにあわせた治療方法を提案することが多いことです。例えば、座っていればなんともないが歩くと臀部〜下肢痛が強くなって歩けなくなる(間欠性跛行)患者さんの場合、歩行距離が短くなっていても、「車から降りて玄関まで20mも歩ければ十分」という方もいれば、「友人と旅行に行くので1時間以上歩けないと困る」という方もいて、ニーズによって治療方法も異なるからです。当センターでは患者さんのニーズにあわせて手術だけでなく、薬物療法、コルセットやリハビリテーションなど保存療法の選択肢も提案しています。

主な疾患

主な疾患と治療方法

腰椎椎間板ヘルニア

多くの方が抱える代表的な腰の疾患です

椎間板は線維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。

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主な症状
  • 腰の痛み
  • 下肢に広がるような痛み
  • 下肢のしびれ
  • 腰の痛み
  • 臀部の痛み
  • 下肢に広がるような痛み
  • 下肢のしびれ
  • 足に力が入らない
  • せぼねの曲がり

腰や臀部が痛み、下肢に広がるような痛み、足に力が入りにくくなります。 痛みにより背骨が横に曲がって(疼痛性側弯) 動きにくくなり、重いものをもったりすると痛みがつよくなることがあります。

主な治療法
  • 薬物治療
  • 装具療法
  • 手術治療

下肢伸展挙上試験(膝を伸ばしたまま下肢を挙上し坐骨神経痛の出現を見る)や下肢の感覚が鈍いかどうか、足の力が弱くなっていないか等で診断します。さらに、X線(レントゲン)撮影、MRIなどで検査を行い診断を確定します。
ただし、MRI画像で椎間板が突出していても、症状が無ければ多くの場合問題はありません。

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予防と治療方法
  • 装具療法
  • 薬物治療
  • 神経ブロック
  • 運動療法
  • 椎間板内酵素注入療法
    (ヘルニコア)
  • 手術治療(髄核摘出術・内
    視鏡手術、脊椎固定術)

痛みが強い時期には、安静を心がけ、コルセットをつけたりします。また、消炎鎮痛剤の内服や坐薬、神経ブロック(神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射する)を行い、痛みをやわらげます。痛みが軽くなれば、運動療法を行うこともあります。
これらの方法でよくならない場合や下肢の脱力、排尿障害があるときには手術をお勧めすることがあります。最近では、椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア注入)や内視鏡を使った低侵襲手術も広く行われるようになってきました。

治療法は、生活環境(仕事、スポーツ、ライフスタイルなど)に応じて主治医とご相談ください。
薬物治療、椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)、脊椎内視鏡手術、髄核摘出術 脊椎固定術など

椎間板内酵素注入療法
(ヘルニコア注入)
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椎間板内に酵素を含んだ薬剤を直接注入して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱める方法です。 当院では、この椎間板内酵素注入療法にヘルニコアという薬剤を使用します。
髄核には保水成分が豊富にあるため、ヘルニコアを髄核に注射することで、有効成分のコンドリアーゼが髄核内の保水成分を分解し水分によるふくらみを和らげます。結果として神経への圧迫が改善し、痛みや痺れなどの症状が軽減すると考えられています。

腰部脊柱管狭窄症

神経の通り道が狭くなること
で痛みなどの症状が起こる
疾患です
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腰の(腰部)神経の通り道(脊柱管)が 狭くなったことにより(狭窄)、日常生活に困った症状(症)を引き起こす病気です。
主な原因は年齢とともに、腰の骨や椎間板や靭帯が変形して神経の通り道を狭くすることによりおこります。腰椎のずれ(すべり)や、椎間板ヘルニアなどが合併している場合もあります。生まれつき脊柱管が狭い場合もあり、若くても同様な症状がみられることがあります。

主な症状
  • 腰の痛み
  • 下肢の痛み・しびれ
  • 「歩く」「痛む」「休む」を繰り返してしまう 間欠性跛行
  • 間欠性跛行
  • 腰痛
  • 下肢の痛み・しびれ
  • 感覚の鈍麻
  • 下肢の筋力低下
  • 排尿障害

典型的な症状は間欠性跛行です。間欠性跛行とは、歩いているとだんだん腰やおしりやふくらはぎなどに痛みを生じて歩けなくなり、座ったり前かがみの姿勢で休むと痛みが和らぎ再び歩くことができますがまた痛くなり、歩けなくなってしまうといった症状のことです。同じような症状は動脈硬化などの血管の病気でも見られることもあり、注意が必要です。そのほか、変形に伴う体動時の腰痛や神経圧迫による下肢のしびれ、感覚の鈍麻、筋力低下、さらには頻尿や尿もれ、尿意切迫などの排泄に関わる症状がみられることもあります。多くの症状は、歩行や立った姿勢を続けていると強くなります。「歩くとすぐ“お尻〜太もも〜ふくらはぎ・すね〜足裏”にしびれや痛みが出るが、自転車に乗っているとほとんど症状が出ない」「スーパーのカートや手押し車を押して歩けば楽である」という方は、腰部脊柱管狭窄の可能性が高いと思われます。

主な治療法
  • 薬物療法
  • 装具療法
  • 神経ブロック療法
  • 理学療法
  • 手術治療

治療には大きく分けて手術によらない治療(保存的治療)と手術による治療(外科治療)があります。
保存的治療には症状を緩和する薬を使用する薬物療法、腰椎ベルトやコルセットなどの装具療法、局所麻酔薬を使用した神経ブロック療法、体幹筋の強化などの理学療法、杖を使用して前傾姿勢を許容するなどの生活指導があります。いずれも患者さんの症状やライフスタイルにより治療法を選択していきます。

外科治療は、保存的治療による改善が乏しい場合、歩ける距離が短かくて辛いといった症状が強い場合、安静時でも感覚障害や筋力低下がみられる場合、腰の神経圧迫を原因とした排泄に関わる症状が出てきた場合に選択されます。病気の性質として、がんなどのように生命に直結する病気ではないので、絶対に手術をしなければいけないといったことは少なく、外科治療は患者さんの希望および説明と同意のうえに選択されます。外科治療には、神経を圧迫している組織を部分的に取り除く除圧術と神経の除圧と腰椎の安定化を目的とした固定術などがあります。それぞれの病態や患者さんの障害の程度に応じて手術方法を選択していきます。

術式の一例
棘突起縦割進入による開窓術
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    術前

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    術後

腰椎の棘突起を縦割して進入し、正中から脊柱管狭窄の原因となっている黄色靭帯や椎間関節の骨棘を切除します。棘突起に付着する筋肉を剥がすことがないので、アプローチに伴う筋肉への侵襲を軽減させることができます。また手術の際に正中から術野を見ることができるため、良好な視野が得られ、椎間関節への侵襲が軽減できます。背骨がグラグラする場合や、後にグラグラが生じた場合は固定術の選択や追加が必要となる場合があります。

患者さんの疾患の状態により
治療内容や術後の経過は変わります。
脊椎脊髄専門医が正確な診断の上、
適切な治療をご提案いたします。

腰椎分離症・腰椎分離すべり症

多くの場合は学童期の疲労骨折と言われています
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    正常な腰椎
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    分離症
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    分離すべり症

腰椎分離症は、腰椎の関節突起間部が何らかの原因で離れてしまい、腰椎の前方と後方が分離してしまう病気です。この分離のために腰椎の前方がずれてすべりを生じたものが腰椎分離すべり症です。

主な症状
  • 腰の痛み
  • 下肢のしびれ
  • 下肢の痛み
  • 腰の痛み
  • 下肢の痛み
  • 下肢のしびれ
  • 感覚障害
  • 下肢の筋力低下

主には運動時の腰痛です。安静時には比較的症状が乏しいことも多く、分離症に気づかないまま過ごされている人も多いと思われます。分離が癒合せずに残りすべりを生じた場合は、下肢の痛み、しびれ、感覚障害、筋力低下などを生じる場合があります。

主な治療法
  • 運動制限
  • 装具療法
  • 手術治療

疲労骨折が原因であることが多く、学童期に早期発見できた場合には、コルセットの使用や運動制限などの適切な治療により分離部の骨癒合を期待することができます。腰椎分離症は普段は腰痛が少なく気づかれない場合も多くありますが、分離部が偽関節になると癒合の可能性が乏しくなるため、とくに学童期に運動で腰痛を生じる場合には、早期に専門医を受診されることをおすすめします。腰椎分離症でも腰椎分離すべり症であっても、日常生活への影響が少ない場合は対症的治療が選択されます。分離が癒合せずに残り、腰痛が日常生活の支障となる場合や神経圧迫による下肢痛や麻痺が伴う場合は手術が選択されることがあります。すべりがなく、椎間板の機能が保たれている場合は分離部を癒合させることを目的とした分離部修復術も選択肢になりますが、すべりや神経圧迫の症状があるものは、固定術が選択されます。

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    術前

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    術後

患者さんの疾患の状態により
治療内容や術後の経過は変わります。
脊椎脊髄専門医が正確な診断の上、
適切な治療をご提案いたします。

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群馬脊椎脊髄病センターでは、患者さんお一人お一人のお悩みをしっかりと伺い診療を行うため、完全予約制となっております。ご理解いただきますようお願い申し上げます。

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診療時間
午前(8:00〜11:30) × ×
午後(2:00〜4:30) × × × × ×

※土曜日は午前11:30まで

休診日
日曜日、祝日、土曜日午後
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