これまでの生活を取り戻すために

リハビリテーションとは機能回復のための訓練のみを指すものではなく、もっと広い意味を持っています。群馬脊椎脊髄病センター外来部門では、できる限り病気や怪我をする前の生活を取り戻し、元の地域社会において自立した生活を送れるようにするため、QOL(生活の質)を高めることも目的としてリハビリを提供しています。

理学療法とは運動療法や物理療法などを組み合わせ、痛みの軽減・関節可動域（関節の動く範囲）を広げる・筋力強化（力をつける）・麻痺の回復を行うための訓練です。

理学療法の一例

• 上下肢の関節可動域改善を目的とした運動療法
• 上下肢の筋力向上を目的とした筋力トレーニング
• 脊椎を保護することを目的とした、体幹筋力トレーニング

作業療法は、手指などの巧緻性や精神面・高次脳機能障害（言語・思考・記憶・行為・学習・注意などの知的な機能）にアプローチすることで、日常生活活動（ADL）においてこれらが発揮されるように生活障害に対して治療・訓練を行います。

作業療法の一例

• 箸の使い方やボタン掛け、書字などの獲得・改善を目的とした巧緻動作練習
• 筋力低下部分に対して電気刺激を併用した運動療法
• あきらめていた趣味活動を再び行える為の作業療法
• 復職に向けた作業療法

榛名荘病院の周りには、歩行訓練を行うための屋外コースがあります。
季節の風や木々、花々を感じながら訓練を行うことができます。